ここまでの道のり3

初めての人は必ずこれを読んでね!

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とにかく、3~4年かけて、どうにか断薬した。
でも、体調を整えるような漢方薬と整腸剤だけは残った。

残ったというより、残したという方が正確だと思う。
お守り代わりだったのかもしれない。
精神薬を止めたことで、とりあえず大満足だった。

精神薬などの断薬後も症状は落ち着いてた。
でも、いつ再発するかという恐怖とは、ずっと隣合わせだったように思う。

何しろ、摂食障害はトータル37~8年。
うつ病も7年ほどの間に、2回・・・再発してるから・・・
過呼吸も高校の頃からだし・・・

でも、そんな私に、神さまからの途方もなく大きなプレゼントが与えられた!

それは・・・

胃がんと舌がんの疑いが同時にかかるというもの・・・

35歳くらいに胃潰瘍になったので、それ以降、4月の誕生日あたりでがん検診と胃の内視鏡を受けるようにしてた。

胃に関しては、良性のポリープはあったし、潰瘍の後は傷のようになってたけど、ずっと何も言われたことはなかった。
自分でモニターを見て説明を受けながら検査をしていたので、自分の食道や胃、十二指腸がどういう感じなのか、どう変化しているかはずっと観察し続けていた。

逆流性食道炎も、なってから治るまでの食道の状況をこの目で見て、人間の身体って本当に不思議で、すごいものだと思った。

ちゃんと、自分で治る力があるんだよ!!!

50歳になる直前も、例年通り同じように胃の内視鏡をした。
それまでとそんなに変わったことは無いように思ったけど、検体を採られた。
ドクターはよく知ってる先生で、報告書?を見せながら申し訳なさそうにこう言われた。

「ごめんね・・・こう書かなくちゃいけないの・・・」

そこには、こう書かれていた。

「胃がんの疑い」

ああだから、生検用に検体を採ったのか・・・

舌がんの方は、50歳の誕生日の数か月前・・・
2012年の年末ころ。ちょうど父が亡くなったころ。

舌の付け根辺りに痛いような違和感があって、年が明けてしばらくしてから行った歯科検診の時に相談した。
大きな病院の歯科で口腔外科も併設されてたからカルテを回してもらった。
それが誕生日の1週間ほど前。


その時の診断では、経過から見て、たぶん癌ではないだろう・・・とのことだった。
でも生検をしない限り断言はできない。
今の段階では「がんの疑い」ということになると言われた。

様子を見ても良いと言われたけど、病変部を生検に出してもらうことにした。

※病変部は腫瘍と言うのには小さくて、潰瘍のちょっと大きいくらいだったので、生検に回す量を採るとしたらその部分全部って言われた。
入院して全身麻酔が必要と言われたので、仕事を調整してゴールデンウィークを絡めて入院して採ってもらった。

はい・・・・・???

胃がんと舌がんの疑い???

混乱・・・・・・・・・

混乱するよね・・・
ダブルパンチだもの。

しかも、誕生日の1週間ほど前だよ・・・

この疑いがかかる前(ダブルで疑いがかかったのは、3月最終週くらい)、2~3月頃、ずっと体調が安定していたので、私は「もう、そろそろ心療内科も卒業しよう」と思い始めてた。

ここに来るまで、代替療法家として色んなことを学んだし、自分でも試したし、スピリチュアルなこともいろいろ知って実践してみた。

最終的には、「自分で手放さねばならない」ということは、頭では分かってた。

でもいざ、自分がそうやろうと思うと、怖くて怖くて。。。どうしようもなく怖かった。


自分を無条件で認めて受け入れてくれる居場所(病院)が無くなる
症状のない自分が分からない(当時はまだ睡眠障害は残ってたけど)
生まれて初めてひとりで出て行く世界があまりにも混とんとしすぎてて、本当に怖かった。

私の土台が・・・私の生きてきた・作りあげてきた世界がすべて崩れ去る


何の保証もない、何にもお守りがない、それまでの自分をいったんリセットして(殺して)どうやって、何を頼りにやって行けばいいのか、想像すらできなかった。

50年生きてきた、その方法をリセットするのはあまりにも途方もない話だった。

体調の悪い日が増えだした・・・

甘えてるって分かっても、病気を手放すのが怖かった。
本当に怖かった。

そんな時の、癌の疑いだった。

でもね、私は、こう思った・・・
私なら「疑い」だけで生き方を変えるだろうと、そう思って神さまが与えてくださったプレゼントだって!

ここで生き方を変えねば、私は本当に癌になってしまうだろう…そうも思った。
アロマを学んだおかげで、緩和ケア病棟へも3年くらいお邪魔してて、癌のこともたくさん学ばせてもらっていた。

胃の生検の結果が出るのは誕生日の数日後だった。
舌の方は、ゴールデンウィーク。

私は、今までの私をリセットすることにした。
心が決まるのは早かった。

このまま生きたら、死ぬ時に絶対に後悔すると・・・そう思ったから。

肚の底からそう思ったから。

そして私は、癌の疑いがかかったその時から、

「好きな服を着て」
「好きなものを食べて」
「好きなところへ行って」

心と魂の命ずるままに・・・

私以外の誰かのためではなく「私自身のために」生きようと肚をくくった。


誰かの顔色を見て生きるのではなく、誰かのご機嫌を取るために生きるのではなく、自分自身のご機嫌を取ってあげたいと、心からそう思った。

置き去りにされた私の心と魂を私の元に戻して生きて行きたいと思った。

そしてその先に何が起きても、それは自分で選んだことだから、きっと後悔はしないだろう。
そう思ったから。

そうそう、当時、仕事で10年近く(ノーマスクで)診療所に出入りしてて初めてインフルに罹ったのも、この時だった。
3月の末にインフルって・・・

その決意が、今の私に繋がる大きな第一歩で、私の人生をここまで変えるとは、その時の私はまだ知らなかった。

つづく💕