癒しは時を越えて・・・

11月20日(日)、ネットで知り合ったピアノの先生のお教室の発表会♫

当初は、「司会」でお手伝いをさせていただくことになっていたのですが、
日が近づいたある日、「ハープの演奏はできますか?」を聞いてくださって…

どんなホールなのか分からないまま、とても光栄なお申し出に感謝して、
遠慮なく演奏をさせていただくことにしました。

そして当日💕

そこは本格的なホールで、生まれて初めての経験!
しかも、私だけのために控え室まで借りてくださっていて・・・

それだけでも、涙が出そうなほど感動したのですが・・・

私の出番は、すべてのプログラムが終わった後で、「ゲスト演奏」という形。

出番の3人前くらいに、ハープを持って舞台袖にスタンバイ。

プログラムの最後の演奏者は、小学校6年生のお嬢さん。

演奏曲は「ショパンのノクターン」
正式には「ノクターン2番 変ホ長調 Op9 No2」

曲を聞いたら知らない人の方が少ないと思われるほど有名な曲。
ショパンのノクターンの中でも、たぶん一番有名だろうと思う。

私は、ピアノが習いたくて習いたくて、でも習うことは叶わなくて、
そして、この曲がどうしてどうしても弾きたかった。

中学校の音楽の先生に「いつか死ぬまでにこれが弾きたい」と言ったくらい
この曲が大好きで・・・

それを、生演奏で聞いた時、私の魂も心も一氣に、少女の頃に戻ってしまった。

出番前なのに、涙が止まらなくて、でもその涙は本当に心地の良いものだった。

私の出番になって、おかげさまで無事に演奏を終えて、
すべてが終わった後、主催の先生と一緒にお食事に向かった。

初対面にも関わらず、何時間も語り合えた。

その時に私はこう言った。

私はピアノが習いたくて習いたくて、でも習うことはできなかった。
でも、今日、私の代わりにたくさんの小さなお友だちが演奏してくれたことで、
ピアノが習えなかった少女の私がとても喜んでいます。

と・・・・・・・・・

特に最後のお嬢さんのノクターンは、少女の頃の私の夢、憧れそのものだった。

もちろん、私自身が、あの頃の私に戻ってピアノを弾いているわけではないけど、
私が弾きたかった頃と同じくらいの年齢の子どもさんがピアノを弾く姿を見て、
私の中の満たされていなかった少女の私がとても喜んでいるのが分かった。

もちろん、本当なら私自身が今からでもピアノを習って演奏をすれば、
それはとても満足することは分かっている。

でも、それは大人の私が満足するのであって、少女の私ではないのだろうと思う。

とても抽象的で、個人的な話ではあるけれど、傷ついたインナーチャイルドは、
いつでも、そして何歳になっても、ちゃんと癒されるんだと、はっきりと分かった。

今まで、インナーチャイルドを癒すために、イメージ療法もやったことがある。
それはそれで効果はあったけど、私の場合は、当時の私と同じ年頃のお嬢さんが、
綺麗なドレスを着て、ショパンのノクターンを弾く姿を見たことが
本当の癒しに繋がった。

あんなに大きな本格的なホールでハープを演奏できたこと。
ショパンのノクターンを、小学生のお嬢さんの生演奏で聴けたこと。

この2つのことが、幼い少女の私を癒し開放してくれた。

あの日、私のお手伝いを快く受け入れてくださった先生。
そして、演奏をしてくれて小さなお友だちのみなさん。

本当にありがとうございました!

心からの感謝を込めて、私はハープを奏でて行きたいと思います。

ショパンのノクターン「ノクターン2番 変ホ長調 Op9 No2」